ダイヘンは、優れた軌跡精度で高品質なアーク溶接ができる協働ロボット「FD-VC4」の販売を開始した。直線や円弧などの軌跡精度を大幅に向上したほか、高い耐ノイズ性と耐環境性を備える。
ダイヘンは2023年10月30日、優れた軌跡精度で高品質なアーク溶接ができる、協働ロボット「FD-VC4」を発表した。メーカー希望価格は490万円(税別)で、年間600台の販売を予定している。
FD-VC4は、従来の協働ロボットでは困難だった、直線や円弧などの軌跡精度が大幅に向上している。高周波ノイズが発生するTIG溶接や、スパッタが飛散する溶接環境下でも使用できる高い耐ノイズ性と耐環境性を備える。
同社が提供するさまざまな溶接法に対応し、CO2溶接、MAG溶接、MAGパルス溶接、シンクロフィード溶接システムなどが使用できる。溶接アプリケーションは、タッチセンサー機能、アークセンサー機能、ウィービング機能、オフラインティーチングシステムなどに対応する。
可搬重量が同等の協働ロボットでは最大級の動作領域を備えながら、コンパクトなアーム設計により、狭いスペースでも動作できる。また、作業台タイプと台車タイプの2タイプがあり、容易に移設できるため、多品種少量生産に対応する。
ロボットへの教示は、タブレットで写真を撮影して教示プログラムを自動生成する「教示レスシステム」と、ゲーム機感覚で操作できる「直感型操作ペンダント」を組み合わせることで、簡単に高精度なティーチングができる。
他に、設定した接触検知レベルを超える力を検知すると自動停止する機能や、手や指を挟み込まないよう、角のないアーム形状とするなど安全面の配慮もなされている。
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