アマダが国内工作機械業界初のRE100加盟、既に国内は100%再生可能エネルギ―化FAニュース

アマダは2023年8月30日、全拠点(グループ会社含む)の事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目指す国際的な環境イニシアチブ「RE100」に加盟したことを発表した。RE100への加盟は工作機械業界では国内初だという。

» 2023年09月01日 06時30分 公開
[MONOist]

 アマダは2023年8月30日、全拠点(グループ会社含む)の事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目指す国際的な環境イニシアチブ「RE100」に加盟したことを発表した。RE100への加盟は工作機械業界では国内初だという。

 アマダグループでは2021年に作成したサステナビリティ基本方針に基づき「脱炭素社会の実現」を重要課題として位置付けさまざまな取り組みを進めている。「省エネルギーへの取り組み」については、工場内の生産工程におけるエネルギー削減施策の実施(マシンフレームの焼鈍工程廃止、熱処理工程改善、粉体塗装焼付工程の電化、チラーのブースター冷却方式への更新など)を行った他、照明のLED化や高効率空調への更新、老朽施設更新による省エネルギー対策を行ってきた。また「再生可能エネルギーの導入」については、伊勢原事業所や土岐事業所、小野工場、福島工場への太陽光発電の設置、再生可能エネルギー電力の調達の推進を進めている。

 これらの取り組みにより、事業所、工場において2030年度CO2排出量75%削減(2013年度比)、2050年度カーボンニュートラル達成を目指している。2022年度から国内全拠点(事業所、工場、営業所など)で使用する電力を100%再生可能エネルギー由来に切り替えた。これによる、温室効果ガス排出量の削減効果は、約2万8000トンとなる。他のCO2削減の取り組みを加えると、国内の事業所と工場のCO2排出量(Scope1+2)は、2013年度比で90%削減となる。また、海外を含めた全拠点では65%削減となっている。

 また、関連した国際イニシアチブへの対応として2022年4月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に賛同し、同年11月にはSBT(科学的根拠に基づく温室効果ガス削減目標)の認証を取得している。

 加えて、使用時の2030年度CO2排出量50%削減(2013年度比)を目標とした商品を通した環境施策も推進。2023年2月に開設したアマダ・グローバル・イノベーションセンター(AGIC)では、先端技術を活用した環境に優しい製品開発を進めている。環境に配慮した新商品の例としては、CO2排出量表示を含む新NC装置「AMNC 4ie」搭載マシンや、CO2排出量を65%削減した(2013 年代表商品比較)新ファイバーレーザマシン、駆動軸のオイルフリーを実現した電動サーボ新ベンディングマシン、夜間での自動化加工を可能にするレーザ用多段棚システムなどがある。

photo アマダグループの環境活動の歴史[クリックで拡大] 出所:アマダ

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