Beckhoff Automationは、磁気浮遊式リニア搬送システム「XPlanar」を活用して検査処理能力が向上した事例を紹介した。全自動テストシステムを構築し、同じ従業員数と作業スペースで生産量の増大に成功している。
Beckhoff Automation(ベッコフオートメーション)は2023年7月11日、ドイツのフェアルにある本社工場で、磁気浮遊式リニア搬送システム「XPlanar」を活用して検査処理能力が向上した事例を紹介した。2021年秋にI/O製品の最終検査方法の全面的な見直しに着手し、2023年1〜3月に新システムの稼働を開始した。
自社開発した新システムは、XPlanarやPC制御技術の実装により、1シフト当たり約1万台のターミナルのプログラミングおよび最終検査を自動で実行可能。200種類以上のターミナルに対応し、異なる種類のターミナルが混在する場合でも同じスループットを維持する。
検査システムの基礎となるXPlanarシステムは、100枚のタイルで構成される。各タイルは、電源(AC400V)、セーフティ、イーサネット(LAN)、EtherCATを備えた標準インタフェースで接続でき、柔軟なシステムレイアウトの変更に対応する。
XPlanarは、機械をモジュール化することで、機械設計を簡素化する。例えば、プログラミングステーションにはXY軸の精密な位置決め機能が使われており、I/Oが正しい位置に到達するとすぐにプログラミング用のピンをターミナル接点まで下げてファームウェアのロードを開始する。
XPlanarを活用した新たなアプローチにより、全自動テストシステムを構築することで、従業員と作業スペースを増やすことなく生産量の増大に成功している。
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