東日製作所は、測定データの記録や送受信が可能な、トルク測定範囲0.5〜10Nmの小容量デジタルトルクレンチ「CES」シリーズ2製品を発表した。デリケートな締め付け、半導体製造装置や検査装置の組み立て、保守作業に適している。
東日製作所は2023年5月31日、測定データの記録や送受信が可能な、トルク測定範囲0.5〜10Nmの小容量デジタルトルクレンチ「CES」シリーズ2製品を発表した。同年6月21日から販売を開始する。
CESシリーズ2製品は、樹脂部品やセンサーなどのデリケートな締め付け、半導体製造装置、検査装置、周辺機器の組み立てや保守作業に適している。
ラインアップは、トルク測定範囲が0.5〜5Nmの「CES5NX6D」(12万1500円、税別)と1〜10Nmの「CES10NX8D」(11万2500円、同)で、どちらもラチェットヘッドが付属する。CES5NX6Dは、ラチェットヘッド「QH6D」をはじめとする小型交換ヘッド「6D」シリーズを用いることで、これまで困難だった狭い箇所の締め付けや検査作業が可能になる。
CESシリーズが備える締め付け異常検出機能は、トルクと角度を監視して、かじりや部品の欠品、締め忘れ(2度締め検出)、Oリングかみ込みといった締め付け異常を検出し、不良品の流出を防ぐ。
また、高輝度LEDを搭載しており、現在の締め付け状態や合否判定をさまざまな角度から確認できるほか、暗所での作業にも対応する。
メモリデータはUSBで出力可能で、無料のデータインプットツール「DtRcv(データレシーバー)」により、Excelでデータ管理ができる。オプションのBluetooth拡張モジュールを活用すれば、PCに締め付け、検査データを無線で送信できる。締め付けデータ管理システム「TDMS」(別売)により、1本の締め付け部位ごとに条件をトルクレンチに送信したり、締め付け後の合否データをPCに送信したりすることも可能だ。
なお、同社WebサイトのCESシリーズ製品情報ページでは、トルクレンチの干渉チェック用として、CADデータ(2D:DXF、3D:IGES)を公開している。
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