ではどうすればWebリニューアルを成功に導けるのか? その手順について説明をする。
なお、リニューアル前とURL構造が変更された場合、検索エンジンが古いURLをインデックスしているため一時的にアクセス数が落ちる可能性がある。また、古いURLにアクセスしようとするユーザーが404エラー※1に遭遇し、サイトへのアクセスを断念する場合もある。ページのURLが変更される場合にはリダイレクト処理※2が必要となる。
※1:アクセスしたWebページが存在しない場合に生じるエラーのこと。
※2:リダイレクトとは、Webサイト全体やページなどを新しいURLに変更したときに、自動的に新しいURLに転送する仕組みのこと。
気付かずに404エラーを生じさせないためにも、既存サイトのページ構成ごとのURLを残しておき、リニューアル後にどのページにリダイレクトするかを事前に決めておくとよい。
上記のステップで現サイトを分析して、良いところは残し、新サイトに引き継ぐ工夫が重要だ。
余談だが、会社の規模が大きくなるにつれて集客目的だけでなく、株主や採用応募者のためなど、さまざまなユーザーに閲覧してもらいたくなる。その中で、技術的な細かな話は不要で、概要だけ伝われば十分という意見も出てくる。つまり、Webマーケティングの観点と会社全体の観点では目的が異なる可能性がある。その点を理解し、Webサイトがどのようにあるべきかを社内できちんとすり合わせることが非常に重要だと筆者は考える。
ここまで、Webサイトリニューアルを失敗しないための手法について紹介してきた。何十年も前のWebサイトをリニューアルするというわけではなく、2〜3年に一度のペースでリニューアルを行う会社も最近では増えている。その際、「Webサイトリニューアル=反響アップ」とは必ずしもならないことや、SEO的に重要なページの分析が特に大事になることには注意していただきたい。
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小林正道
テクノポート株式会社 取締役
製造業のWebマーケティング支援を15年以上行っている。製造業への訪問実績は2,000社を超える。幅広い加工知識と市場調査をもとに、製造業の新規開拓営業の支援を行う。
『マーケティングスキル×Webスキル(SEO中心)×製造業に関する深い知識』
この3つのスキルを組み合わせることで独自の専門領域を作り、卓越した力を発揮する。
日本工業大学技術経営学修士(MOT)2023/3卒業
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