オークマは、CNC「OSP-P500」を5軸制御マシニングセンタと複合加工機に搭載し、「Green-Smart Machine」として、2023年5月から一斉に出荷する。5軸制御MC「MU-V」シリーズ、複合加工機「MULTUS」シリーズから順次適用していく。
オークマは2023年3月3日、CNC「OSP-P500」を5軸制御マシニングセンタ(5軸制御MC)と複合加工機に搭載し、「Green-Smart Machine」として発表した。同年5月から一斉に出荷を開始する。
高生産性、高精度、脱炭素を両立する同社の知的工作機械をGreen-Smart Machineと定義し、機械にエンブレムを装着する。5軸制御MC「MU-V」シリーズ、複合加工機「MULTUS」シリーズから順次適用していく。
OSP-P500は、デジタルツインオンマシン機能を搭載。生産現場のCNCとオフィスのPCで、実加工時間の1000分の1となる速度、誤差1%以下の高精度のシミュレーションを提供する。加工準備作業を最短化し、最新の実機データの活用により、正確な加工準備と事前検証がオフィスにいながら実施できる。
スマートOSP操作により、簡単な操作で高度な加工ができる。演算性能は、従来比で2倍を達成。大幅に応答速度を向上しており、サイクルタイムは従来プログラムをそのまま使用した場合でも最大で15%短縮する。強固なセキュリティ機能も搭載している。
OSP-P500を搭載するMU-Vシリーズは、同クラスで省エネ技術を搭載していない5軸制御MCと比べ、年間CO2排出量を29%削減する。
Green-Smart Machineは、機械が自律的に高い精度を安定的に維持する技術「サーモフレンドリーコンセプト」、省エネシステム「ECO suite plus」を搭載。機械が自ら冷却の要否を判断し、冷却装置を高精度のままアイドルストップする。加工当たりの消費電力量やCO2排出量は、ECO電力モニターによりその場で確認できる。
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