ホロラボは、東京地下鉄と協業し、NFT販売用の鉄道車両の3Dモデリングデータを制作した。実物の写真を基に車両の屋根や底面、車内をリアルな質感で再現しており、VRを用いて実際に乗っているような体験もできる。
ホロラボは2023年3月6日、東京地下鉄(東京メトロ)と協業し、NFT(非代替性トークン)販売用の鉄道車両の3Dモデリングデータを制作したと発表した。NFTデータは、東京メトロによるNFTアートプロジェクト「CRYPTO METRO」で販売中だ。
3Dモデリングデータは、ホロラボの空間情報技術に特化したSIARチームが、レーザースキャンやフォトグラメトリを用いて制作した。モデルは2022年4月に営業運転を終了した、有楽町線、副都心線7000系車両で、東京メトロ バージョンと営団地下鉄 バージョンの2種がある。
実存する車両の写真を基に制作したモデリングデータは、通常は見ることができない屋根や底面などをリアルな質感で再現している。保有者限定コンテンツは、運転室を含む車内をより高精細に再現しており、VR(仮想現実)を用いて実際に乗っているような体験もできる。
東京メトロは、保有する貴重なデータを歴史的に価値のあるアーカイブデータとして残すため、CRYPTO METROでNFTデータやアートなどを販売している。今後も、同事業を積極的に推進していく。
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