コンテックは、移動体通信に適した組み込み用無線LANモジュール「FXE5000」を開発した。複数のアクセスポイントで網の目状の通信経路を確保するメッシュWi-Fiネットワーク、無線リンクを二重化するスマートローミングなどの機能を搭載する。
コンテックは2023年1月11日、移動体通信に適した組み込み用無線LANモジュール「FXE5000」を開発したと発表した。FLEXLAN FXシリーズの新製品として、同年2月より受注を開始する。
FXE5000に採用されたメッシュWi-Fiネットワークは、複数のアクセスポイントで網の目状の通信経路を確保する技術だ。障害が発生しても代替経路を自動的に確保し、通信接続を維持するため、通信障害に強いネットワークを構築できる。
無線リンクを二重化するスマートローミングにより、一方の接続が切れても途絶えることなくデータ通信を継続する。別の無線リンクを探して、再び二重化する。
サイズは名刺ほどで、CPU内蔵のボードコンピュータに、無線LANドライバ、TCP/IPスタック、暗号化/認証セキュリティ機能などを備える。ケーブル接続するだけで、イーサネット通信機器を簡単にWi-Fi化することが可能だ。無線LANの新規格Wi-Fi 6Eにも準拠しており、Wi-Fi 5準拠の従来製品と比べて通信速度は2.8倍に高速化。6GHz帯の使用に対応している。
高い信頼性が求められる装置への組み込みを想定しており、半導体製造工場、食品工場、物流センターなどで稼働する無人搬送車(AGV)や自律走行ロボット(AMR)、医療機器などでの利用を見込んでいる。
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