コンテックは、NVIDIA「Jetson Xavier NX」モジュール搭載の産業用エッジAIコンピュータ「DX-U1200」シリーズを発売した。下位モデル「DX-U1100」比で、FP16演算精度で約5.5倍、INT8演算精度で約21.5倍高速化している。
コンテックは2021年7月27日、NVIDIA製「Jetson Xavier NX」モジュールを搭載した、産業用エッジAI(人工知能)コンピュータ「DX-U1200」シリーズを発売した。標準モデル「DX-U1200-3E0211」、簡易防塵モデル「DX-U1210-3E0211」、拡張スロット付きモデル「DX-U1200P1-3E0211」の3機種を提供する。
DX-U1200は、NVIDIA製「Jetson Nano」モジュールを搭載した「DX-U1100」シリーズの上位モデルとして発売。Jetson Xavier NXは、48基のTensorコアを搭載した384コアNVIDIA Volta GPUや、2つのNVDLA(NVIDIA Deep Learning Accelerator)などを搭載しており、深層学習性能が向上している。
ResNet-50推論実行におけるDX-U1100シリーズとの比較では、FP16演算精度で約5.5倍、推論実行に有利なINT8演算精度では約21.5倍の速度で実行でき、高性能AIアプリケーションのエッジ推論実行を高速化する。
簡易防塵モデルは、板金を装着することで、通気孔からのちりやほこりの侵入を防ぐ。各インタフェース用のコネクターキャップも同梱する。また、拡張スロット付きモデルはLow Profile PCI Expressスロットを備え、同社が提供する豊富な機能を拡張できる。
OSはUbuntu 18.04.5 LTSに対応し、SDKはJetPack 4.4.1 [L4T 32.4.4]が利用可能。インタフェースは、USB 3.2 GEN2(USB 3.1) Type A×1、USB 2.0 Type A×1、USB 2.0 microB×1(デバッグ用)、HDMI×1、DisplayPort(eDP)×1、Gigabit Ethernet×2、microSDメモリカードスロットなどを備え、電源入力は12〜24VDCに対応する。外形寸法は、DX-U1200-3E0211、DX-U1210-3E0211が160×92×43mm(突起物を除く)、DX-U1200P1-3E0211は160×92×75mm(同)だ。
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