ルネサス エレクトロニクスは、低消費電力マイコン「RL78」ファミリーを拡充し、最小となる8ピンパッケージを含む「RL78/G15」を発売した。
ルネサス エレクトロニクスは2023年1月12日、低消費電力マイコン「RL78」ファミリーの新製品として、最小の8ピンパッケージを含む「RL78/G15」を発売し、量産を開始したと発表した。8〜20ピンまでをラインアップし、最小3mm角の小型WDFNパッケージも用意している。
16MHz動作のRL78 16ビットCPUコアと、最大8KBのコードフラッシュメモリを搭載。データフラッシュとSRAMはどちらも1KBとなっている。端子は電源用VDDとVSSを除き、全てを汎用I/Oに使用できる。開発ツールは、GUIで周辺機能のドライバコードを生成できる「Smart Configurator」を利用できる。評価ボードには「Fast Prototyping Board(FPB)」を用意。Arduino UnoとPmod Type 6Aインタフェースを標準搭載し、全てのピンにアクセスできる。USBケーブルのみでデバッグとプログラミングが可能で、FPB上で動作するArduinoライブラリも提供する。
産業、民生、センサー制御、照明、インバーターなど、さまざまな用途での利用を想定。動作周囲温度は−40〜+125℃で、インバーターのモーターのような発熱部品の近くにも配置できる。
RL78ファミリーの出荷量は、毎月約1億個。同社は今後も、コスト効率が高く使いやすいローエンドマイコンを拡充していく計画だ。
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