自動車業界のWebマーケティング戦略 新規顧客獲得には何が必要か間違いだらけの製造業デジタルマーケティング(11)(1/4 ページ)

コロナ禍で製造業のマーケティング手法もデジタルシフトが加速した。だが、業界の事情に合わせたデジタルマーケティングを実践できている企業はそう多くない。本連載では「製造業のための正しいデジタルマーケティング知識」を伝えていく。第11回のテーマは自動車業界向けのWebマーケティング戦略の解説だ。

» 2024年01月16日 10時00分 公開

 自動車業界における電気自動車(EV)化の流れは、サプライヤー(部品供給業者)に大きな影響を与えることが予想され、サプライヤー経営者にとっての悩みの種だ。本記事では、アンケート調査を基に「自動車業界の100年に1度の変革期」ともいわれるこの事態を経営者がどのように捉え、これからどうしようとしているのか、市場開拓におけるマーケティングの課題という観点から読み解き、その解決方法を解説する。

⇒連載「間違いだらけの製造業デジタルマーケティング」のバックナンバーはこちら

自動車業界サプライヤーへのアンケート調査から見えてくる課題

 下記はテクノポートが独自に行った、自動車製造業のEV普及に関する意識調査の結果の一部だ。

調査概要とサマリー 調査概要とサマリー[クリックして拡大] 出所:テクノポート

調査概要

調査概要:自動車製造業のEV普及に関する意識調査

調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査

調査期間:2023年9月27日〜同年9月28日

有効回答:自動車部品の製造を行う企業の経営者・役員・経営企画103人


図1:取引先から「EVの部品製造への対応を迫られている」企業は約8割 図1:取引先から「EVの部品製造への対応を迫られている」企業は約8割

[クリックして拡大] 出所:テクノポート

図2:6割以上が「EV普及により10年後、現在の売り上げを維持できなくなる」と懸念 図2:6割以上が「EV普及により10年後、現在の売り上げを維持できなくなる」と懸念

[クリックして拡大] 出所:テクノポート

図3:打開策として「新市場開拓」を視野に入れている企業は58.6% 図3:打開策として「新市場開拓」を視野に入れている企業は58.6%[クリックして拡大] 出所:テクノポート
図4:新市場開拓の課題、「自社技術が他のどの業界にニーズがあるのか分からない」が51.2%で最多 図4:新市場開拓の課題、「自社技術が他のどの業界にニーズがあるのか分からない」が51.2%で最多[クリックして拡大] 出所:テクノポート

 ここからいえることは、以下の2つである。

  1. EVの普及に伴い、自動車部品を製造する企業の多くが危機感を覚えている。
  2. 新市場開拓を目指しているが、異業種への販路開拓に課題を抱えている企業が多い。
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.