パナソニック インフォメーションシステムズは、在宅エンジニア向けにVDIでCAD環境を構築した。画面転送の仕組みを取り入れることで、自宅のPCからでも安全かつ快適にCAD作業ができる。
パナソニック インフォメーションシステムズは2022年12月14日、パナソニックグループのエンジニア向けにVDI(仮想デスクトップ)で構築した、CAD環境の導入事例を紹介した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響で、多くのエンジニアが在宅勤務をするようになった。しかし、在宅勤務ではCAD専用PCが使えない、個人端末へのCADソフト導入はセキュリティ面で不安があるといった課題があった。
同社はVDIを用いて、画面転送の仕組みを取り入れた、安全かつ快適なCAD環境を構築。VDIソフト「Citrix Workspace App」をインストールした個人端末からデータセンターに設置した仮想端末にアクセスすることで、ネットワーク環境があればどこからでも、社内のCAD室にある専用PCと同じ作業が可能になった。
構築した環境では、仮想端末から画面を転送するだけとなる。そのため、データをダウンロードすることなく作業でき、セキュリティが担保される。また、ネットワークが切れても支障なく作業が可能だ。CAD室専用PCの削減やペーパーレス化、稼働状況の可視化といった効果もあった。
構築後、VDIにおけるCADソフトの動作確認とネットワーク帯域について、数十人のエンジニアの協力の下、徹底検証したところ、エンジニアから高い支持を得られた。同社は今後、他の国内拠点や海外拠点にもVDIを展開していく。
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