設計スキルのレベルアップを目指す設計者の皆さんを“冒険者”に見立て、さまざまな“問(モン)スター”に挑む「テルえもんクエストII」の世界へようこそ。【レベル9】のテーマは、「アセンブリ図面を作成せよ!」だ。
前回の記事(レベル8)では、アセンブリの基礎について取り上げました。今回は、アセンブリの2D図面を作成する方法について取り上げます。アセンブリ図面は、設計した製品を組み立て/購買/保守といった製造現場に正しく伝えるための情報として使用されます。
まずは、実務で主に活用されている3つのアイテムを紹介していきます。なお、図面作成の基本については「【レベル6】3Dモデルから2D図面を作成せよ!」を参考にしてください。
「分解図」とは、アセンブリの内部構造や組み立て順序を示すために、製品を分解して部品をバラバラに配置した状態を指します。部品の取り付け位置を明確に示すことができるため、組み立て順序の理解がしやすくなり、設計ミスや組み立てミスの防止にもつながります。組み立て作業者向けの図面や、サービスマニュアル用の資料として活用されることもあります。
例えば、「Autodesk Fusion」では、「アニメーション」の作業スペースを使って分解図を作成できます。「コンポーネントの移動」機能を使用して部品を分解し、完成したストーリーボードの図を2D図面に挿入することが可能です。
また、分解アニメーションの動画を作成することもでき、逆再生することで組み立てアニメーションとして活用することも可能です。これらの機能は、他の一般的な3D CADソフトにも搭載されているため、アセンブリやアニメーションに関するメニューを確認してみてください。
アセンブリの2D図面には、分解図や組図を挿入するだけでなく、「部品表」を加えることで製品の部品構成を明確に伝えることができます。部品表には、部品番号、部品名、数量、材質などを記載します。これらは手動ではなく、3Dモデルに登録された情報を基に自動作成することが可能です。
ここで重要なのは、3Dモデルに必要な情報をあらかじめ入力しておくことです。部品番号や材質が未設定のままでは、部品表にも反映されません。もちろん、後から情報を追加/修正することも可能ですが、モデル作成時に「この部品は誰が見るのか」を意識しておくことで、より適切に情報を伝えられるようになります。
Autodesk Fusionでは、モデル作成時や図面作成時にボタン一つで部品表を挿入でき、作成した部品表をCSV形式で出力し、「Excel」などで読み込むことも可能です。これらの機能は、他の3D CADにも同様に搭載されています。
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