Markforgedは、造形パーツの強度予測が可能なカーボンファイバー3Dプリンタ向けCAEシミュレーションソフトウェアを発表した。既存ユーザーが使い慣れた「Eiger」のスライスおよびプリントのワークフローで動作する。
Markforged(マークフォージド)は2022年11月15日、造形パーツの強度予測が可能なカーボンファイバー3Dプリンタ向けCAEシミュレーションソフトウェアを発表した。2023年4月まで無料で使用でき、それ以降は有償サブスクリプションで提供する。
CAEシミュレーション機能「Simulation」は、アディティブマニュファクチャリング(AM)ソフトウェア「Eiger」に実装。3Dプリンタのユーザーが使いやすい設計となっており、既存ユーザーが使い慣れたEigerのスライスおよびプリントのワークフローで動作する。
Simulationの対象パーツにアンカーと荷重面を特定し、荷重や安全係数、最大たわみ値などを入力するだけで、長繊維カーボンファイバーを付加して造形したパーツの強度と剛性のシミュレーション結果が確認できる。このソリューションを中核に、3Dプリンタで高強度な工業部品を場所や時間などの制約なしに製造できる、分散型モノづくりを推進する。
ドラッグレース用車両メーカーのLarsen Motorsportは、純正アルミ製ハンドルの安全性とパフォーマンスが確保できない課題を抱えていた。Simulationを使い、アルミ同等の強度を持つハンドルの設計をし、シミュレーションで最適化した通りのハンドルの造形に成功している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.