Markforged、Digital Metalを買収し金属AMパーツの高速生産能力を獲得3Dプリンタニュース

Markforgedは、Digital Metalを買収する。主要なバインダージェッティングソリューションの開発元であるDigital Metalを買収することで、金属AMパーツを高速に生産する能力を得ることができる。

» 2022年07月29日 09時00分 公開
[MONOist]

 Markforgedは2022年7月12日、金属粉メーカーHöganäs ABの完全子会社Digital Metalの買収を発表した。Höganäs ABとの間で最終合意に達したため、慣習的条件を満たした後に、同年第3四半期に買収を完了する予定だ。

 Markforgedでは、さまざまな金属材料に対応するパウダーバインダージェッティング技術を、拡張性の高いアディティブマニュファクチャリング(AM)技術だと評価している。今回、主要な量産向けバインダージェッティングソリューションの開発元であるDigital Metalを買収することで、金属AMパーツを高速に生産する能力を得ることができる。

 また、従来の生産方法では、設計から製造まで数カ月を要したり、外部サプライヤーによる予期せぬリスクが生じるなどの課題があった。Digital Metalの獲得により、必要な場所で精密金属パーツの量産が可能になるため、Markforgedのビジョン「分散型モノづくり(Distrubuted Manufacturing)」の前進が期待される。

 今後、Digital MetalのソリューションをMarkforgedの3Dプリンティング向けAIプラットフォーム「Digital Forge」に組み込むことで、医療や自動車、その他の新しいアプリケーションに対応可能になるとしている。

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