前回も述べたように、これからの資源循環を“脱炭素化”とも連動させるためには、輸送を可能な限り最適化する必要がある。輸送時に排出されるCO2を削減するには、
など方法は多々あるが、いずれにしても、資源がどこからどこへどう運ばれ、どこで保管され、最終的にどのようなモノが作られ、それがどこに設置されているか? という“一連の輸送の軌跡”をトレースすることが鍵になる。
現在、筆者らはこうした“資源循環ルートの見える化”を行うための地域資源循環デジタルプラットフォーム「LEAPS(Local Empowerment and Acceleration Platform for Sustainability)」(図3)を試作開発しており、そのイメージ動画を公開している(動画1、動画2)。
このプラットフォームはまだ開発中のものだが、“資源”からリサイクルにより再度“製品”となり、街のどこかに設置されている、という循環全体の流れを見える化することで、資源循環のストーリーを分かりやすく伝えてくれる(動画1)。併せて、より良い保管や輸送の方法(運び方)を検討するモードも開発中である(動画2)。また、資源循環の学習用教材としても活用できるように、来年(2023年)以降も開発を進めていく計画である。
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