リコーは、同社初となるポータブルモニター「RICOH Portable Monitor 150BW」と「同 150」を発表。15.6インチのフルHD有機ELディスプレイを搭載するとともにタッチ操作に対応し、150BWはMiracastによるワイヤレス接続が可能になっている。ワイヤレス接続のためのバッテリーを搭載しない150の場合で重量約560gと軽量なことも特徴だ。
リコーは2022年11月21日、東京都内で会見を開き、同社として初投入となるポータブルモニター「RICOH Portable Monitor 150BW(以下、150BW)」と「同 150(以下、150)」について説明した。15.6インチのフルHD有機ELディスプレイを搭載するとともにタッチ操作に対応し、150BWはMiracastによるワイヤレス接続が可能になっている。ワイヤレス接続のためのバッテリーを搭載しない150の場合で約560gと軽量なことも特徴だ。発売は同年11月30日の予定。価格はオープンで、市場想定価格は150BWで7万円台を想定している(税別)。発売から1年間の国内販売目標台数は約5000台。2023年度からは海外展開も進める予定だ。
150BW/150の開発コンセプトは「渡して共有、そして共創するハンドアウト型ディスプレイ」である。リコージャパン ICT事業本部 スマートコミュニケーション企画センター コミュニケーション事業企画室 VC商品グループの栗原正美氏は「オフィにおけるオンライン会議の在り方は、コロナ禍前の会議室間をつなぐ方式から、コロナ禍に入ってテレワークで一人一人がオンライン会議システムでつながる方式となり、コロナ禍をへた現在のハイブリッドワークでは会議室からもテレワークからもつながる方式に変わりつつある。このような“はたらく環境”の変化に対するリコーの新たな提案が、今回の150BW/150となる」と語る。
特徴は4つある。1つ目の「持ち運びやすい」では、バッテリーを搭載しない150で500mlペットボトル1本クラスの軽さとなる560gを実現。バッテリーを搭載する150BWも715gに抑えた。また、有線接続ケーブルのインタフェースを側面ではなく背面中央に設置することで、ケーブルを挿したまま持ち運べるようにした(USB Type-C×2)。ワイヤレス接続が可能な150BWはケーブル接続そのものが不要だ。コンセプトにある「ハンドアウト型ディスプレイ」として、対面での商談や会議でこれまで紙の資料(ハンドアウト)を手渡していたように、ポータブルモニターを手渡す形で情報を共有し、共創を促すコミュニケーションが可能になるという。
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