SCSKは、AUTOSAR準拠の基盤ソフトウェアを中核とするソリューション「QINeS」ブランドを、同社モビリティサービスの総称として再定義する。個々の製品やサービスを体系化し、ブランド力の向上を図る。
SCSKは2022年10月7日、AUTOSAR準拠の基盤ソフトウェア(BSW)を中核とするソリューション「QINeS(クインズ)」ブランドを、同社モビリティサービスの総称として再定義すると発表した。個々の製品やサービスを体系化し、ブランド力の向上を図る。
モビリティサービスのQINeSでは、次世代のクルマづくりに向けたソフトウェア開発を高度化するための「自動車メーカーおよびサプライヤー向けサービス」と、テレマティクスデータを価値あるサービスへつなげる「ヒト、モノの移動をトータルサポートするモビリティサービス」を提供する。
自動車メーカーおよびサプライヤー向けサービスは、AUTOSAR準拠のBSW「QINeS-BSW」をはじめ、車載ソフトウェア向け開発ツール「QINeS-Tools」などを含む。QINeS-BSWは、2015年から自動車および部品メーカーに提供している製品だ。
ヒト、モノの移動をトータルサポートするモビリティサービスには、物流業界向けの「QINeS-MX Fleet」や循環型経済に関連する「QINeS-MX EV」がある。
同社は2020年、中期経営計画の基本戦略の中で「DX(デジタルトランスフォーメーション)事業化」を掲げている。その重点領域の1つとして「モビリティ」を設定し、現在は「ソフトウェアTier1」「ソフトウェア開発支援」「モビリティサービサー」の3つのモビリティ事業領域に注力している。
中でも、ヒト、モノの移動とビジネスイベントを仮想空間でつなぐ新しいMX(モビリティトランスフォーメーション)に取り組み、2030年には「Smart Cityに貢献するモビリティサービサーNo.1」と「売上高1000億円」を目指すとしている。
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