アドヴィックスが開発する次世代ブレーキシステム製品の制御ECUに、SCSKのリアルタイムオペレーティングシステム「QINeS-BSW RTOS」が採用された。
SCSKは2019年1月15日、アドヴィックスが開発する次世代ブレーキシステム製品の制御ECU(電子制御ユニット)に、同社のリアルタイムオペレーティングシステム「QINeS-BSW RTOS(クインズ ビーエスダブリュー リアルタイムオーエス)」が採用されたと発表した。
「QINeS」はAUTOSAR準拠のBSW(ベーシックソフトウェア)を中心としたソリューションだ。BSW、開発・管理プロセス構築、教育及びエンジニアリングサービスをワンストップで提供する。ソフトウェアの再利用と自動化によって、車載ECU開発において品質と生産性を高める。
次世代ブレーキ制御ECUにおけるRTOS選定は、2つの条件を満たす必要があった。1つは高い応答性、信頼性を備え、機能安全規格「ISO 26262」における安全レベル「ASIL D」をクリアすること。そしてもう1つは、充実したトータルサポートサービスを提供できるAUTOSARベンダーであることだ。
QINeS-BSW RTOSは、国産のAUTOSAR準拠プロダクトとしてこの2つの条件をクリアし、次世代ブレーキシステム製品のRTOSとして選定された。次世代ブレーキ制御ECUへの採用により、今後アドヴィックスの次世代ブレーキ製品を採用する国内外の自動車に搭載されるという。
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