京セラは、低ノイズのミリ波センサーを活用し、非接触で心拍や呼吸変動、機械、建造物などの微細な振動を検知、抽出する「非接触インテリジェントミリ波センシングシステム」を開発した。
京セラは2022年10月5日、低ノイズのミリ波センサーを活用し、非接触で心拍や呼吸変動、機械、建造物などの微細な振動を検知、抽出する「非接触インテリジェントミリ波センシングシステム」を開発したと発表した。
同社独自の材料技術と信号処理技術を活用し、ミリ波センサーを低ノイズ化して、μm単位での微細な振動の検知、抽出を可能にした。信頼性が高い非接触型センターの高精度光学センサーと比較したところ、同システムの検知精度が高いことが確認できた。
一般的な非接触型センシングシステムは精度に課題があるが、同システムは胸部振動を高精度に抽出することで、正確な心拍変動の計測を可能にした。実験環境では、心拍間隔が誤差±10ミリ秒以内、心拍変動スペクトルが誤差±10%以下であることが示されている。
人の心拍や呼吸のほか、モーション検知、工場内の機械および構造物の振動検知など、さまざまな用途への機能拡張が可能だ。ヘルスケアや見守りシステム、機械の異常を検知するIoT(モノのインターネット)などへの活用が期待される。今後同社は、各種ソフトウェアと組み合わせ、多様なソリューションへの応用も目指す。
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