日本工作機械工業会と東京ビッグサイトは、東京都内で記者会見を開き、工作機械と関連製品/技術の展示会「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」(同年11月8〜13日、東京ビッグサイト)の概要を発表した。
日本工作機械工業会と東京ビッグサイトは2022年10月11日、東京都内で記者会見を開き、工作機械と関連製品/技術の展示会「第31回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2022)」(同年11月8〜13日、東京ビッグサイト)の概要を発表した。
東京ビッグサイト全館を使った11万8540m2に世界22カ国、地域から1086社、5619小間が出展する。JIMTOF2018の1085社、5524小間をいずれも上回り、過去最大となった。重複を除く直接出展は862社で、内訳は国内789社、5368小間、海外73社、251小間となっている。2019年に竣工した南館で特別企画として設けられるAM(Additive Manufacturing、積層造形)エリアには59社、173小間出展する。50社以上の企業が世界初披露となる製品を展示する。来場者数は15万人を目標としている。
日本工作機械工業会 専務理事の柚原一夫氏は「世界の製造業ではサプライチェーンを強靭化するレジリエンス、カーボンニュートラルを実現するグリーンテクノロジー、業務プロセスを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)が主要な課題となっている。このような中で最新鋭の工作機械、最先端の技術が一堂に会するJIMTOF2022は、各出展者がこれらの課題をニーズとして捉え、ユーザーの価値創造と未来への躍進に貢献する最適なモノづくりを提案し、新しい未来を開き、世界を動かす技術との出会いを提供できると確信している」と語る。
開催テーマは「開かれる扉、世界を動かす技術の出会い」となっている。「4年ぶりとなるJIMTOFで多くの素晴らしい出会いが生まれ、産業の躍進につながってほしいという願いを込めている」(東京ビッグサイト 代表取締役 常務取締役の津国保夫氏)。キービジュアルはJIMTOFを未来へ続く扉に見立て、世界を動かす技術と出会う場所として描いたという。
東1〜8ホールでは工作機械や鍛圧機械、精密測定機器、光学測定機器、試験機器や制御装置および関連ソフトウェアなど、西1〜4ホールは機械工具や工作機器、ダイヤモンド、CBN工具、研削砥石や油圧機器、歯車装置などが中心の展示となる。
11月8日に行われる基調講演はトヨタ自動車で生産本部本部長などを歴任し、現在はハイブリッド車(HEV)専用バッテリーで世界シェアトップを占めるプライムアースEVエナジー 代表取締役社長の岡田政道氏が「カーボンニュートラル時代の可能性を開くものづくり」と題して講演する。
特別講演は、11月9日に千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター 所長の古田貴之氏による「ロボット技術と未来社会」、11月10日に兵庫県立大学大学院 情報科学研究科 准教授の五十嵐孝典氏による「6G時代に求めらえる暗号技術の開発と今後の展望」、11月11日に東京大学 生産技術研究所 革新的シミュレーション研究センター センター長の加藤千幸氏による「『富岳』の時代のシミュレーションとものづくり〜大規模な数値流体解析の現況と将来展望〜」などが行われる。出展社によるワークショップも会期中に連日開催される。
企画展示では「“Produce machine tool”『最先端の工作機械工場』」と「“Work by machine tool『最新工作機械が支えるシェアTOPのグローバルニッチ企業』」の2つを設置する。工作機械メーカーのスマートファクトリーで展開されている先端的の取り組みを紹介し、その背景にある製造業の課題を明確にすることで、来場者と未来のモノづくりを探求する他、最新鋭の工作機械から生まれグローバルで大きな存在感を示す日本発の製品を展示する。
特別展示では「歴史と伝統 技術と叡智 不可能を可能にする力〜日本のジェットエンジン開発の歴史〜」と題して、IHIのジェットエンジン技術を紹介する。
公式サイト上で公開しているオンラインカタログは、動画や画像の掲載が可能になり、詳細な情報が確認できる。また、新たに出展社オンラインチャンネルが設けられ、出展者が配信するワークショップや製品紹介動画が閲覧できるようになった。
効率的な商談が可能なマッチングシステムを用意、来場者と出展社だけでなく出展者同士もマッチングできる。広い会場内を効率よく移動するために2路線のシャトルバスと、会場東西を直接結ぶジャンボタクシーも利用できる。商談用のスペースやリモートワーク用のスペースや海外からの出展社、来場者向けにインターナショナルラウンジも設置される。
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