SX-Aurora TSUBASAは、専用UNIXをOSとしていたSX-ACEとは異なり、インテルやAMDのCPUを搭載するLinuxサーバにPCI Expressカード型のVEを組み込むアーキテクチャとなっている。これにより、Linuxのソフトウェア資産を利用できるとともに、ベクトルプロセッサが得意とする統計型機械学習や熱流体/電磁場解析などのアプリケーションをアクセラレータとなるVE上で処理できるようになっている。
特に、電磁場解析、計算科学、構造解析、流体解析をはじめとする高度なエンジニアリングシミュレーションについてはアプリケーション側での対応が進みつつある。新モデルのC401-8でもこれらのアプリケーションを利用できるようになっており、互換性は確保できているという。
なお、SX-Aurora TSUBASAは、VEを製品に組み込む組み込みソリューションから、1〜2枚のVEをLinuxサーバに組み込むエッジモデル、3〜8枚のVEを用いるオンサイトモデル、より大規模なデータセンターモデルをラインアップしている。今回発表したC401-8はデータセンターモデル向けであり、組み込みソリューションやエッジモデル、オンサイトモデルについては従来モデルの展開を継続する予定だ。
なお、VEのロードマップはB401-8が「VE20」、C401-8が「VE30」に相当する。今後は、2025年以降に次世代の「VE40」、次々世代の「VE50」などが計画されている。
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