固定無線アクセス(FWA)サービスの利用も年々増加傾向にある。FWA接続数は2022年末までに1億以上に、2027年には2億3000万に達すると見られる。今回のレポートの調査対象となった100カ国全体で見ると、通信事業者の約75%以上がFWAサービスを提供しており、北米地域では全事業者がFWAサービスを提供していることが分かった。速度階層別料金を提供する事業者も増えており、過去半年間に約30%増加しているという。FWAサービスによるトラフィックは2027年には現在の約5倍に達すると予想される。
藤岡氏は今後の5Gネットワークのロードマップについて「5G通信の無線帯域を複数組み合わせたデュアルコネクティビティを持つNR-DC(New Radio Dual Connectivity)が立ち上がりを見せるだろう。2023年上半期には通信4社から成るキャリアアグリゲーションも開始となる予定だ。ミリ波は2023年上半期以降に大きく立ち上がると考えられる」と語った。
レポートはセルラー回線によるIoTの接続数が増加していることも指摘した。4Gや5G通信を使うブロードバンドIoTや、NB-IoTなどのマッシブIoTの接続数が増えている。NB-IoTはLPWA(Low Power Wide Area-network)の1つだ。2Gや3G通信を使うレガシーIoTの接続数も多く、2022年時点でIoT接続数全体の約30%を占める。2023年にはマッシブIoTがレガシーIoTの接続数を追い抜く見通しで、2027年末には55億に達すると予測する。
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