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» 2022年06月22日 06時00分 公開

FRの直6ディーゼルエンジンが323万円、マツダ「CX-60」の予約受注がスタート電動化(2/2 ページ)

[齊藤由希,MONOist]
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運転の楽しさと環境性能をあらためて両立

 CX-60に設定する各パワートレインの燃費は、e-SKYACTIV Dが21.0km/l、SKYACTIV-D 3.3の2WDモデルが19.8km/l、SKYACTIV-G 2.5の2WDモデルが14.1〜14.2km/lとなる。e-SKYACTIV PHEVは型式申請中のため現時点では諸元値は非公表だ。

 出力はSKYACTIV-G 2.5が188ps、SKYACTIV-D 3.3が231ps、e-SKYACTIV Dが254psとなる。トルクはSKYACTIV-G 2.5が250Nm、SKYACTIV-D 3.3が500Nm、e-SKYACTIV Dが550Nm。e-SKYACTIV PHEVはガソリンエンジンだが、モーターのアシストによってSKYACTIV-D 3.3並みのトルクを発揮する。マツダ車としては史上最大のトルクとなるという。

CX-60に搭載する各パワートレインのトルク[クリックで拡大] 出所:マツダ

 トランスミッションは各パワートレインとも新開発のトルクコンバーター(トルコン)レスの8速ATだ。トルコンの代わりに、SKYACTIV-G 2.5とSKYACTIV-D 3.3はクラッチが、e-SKYACTIV Dとe-SKYACTIV PHEVは、クラッチ2つとモーターが内蔵されている。トルコンレスとすることにより、ダイレクトな発進応答性や、リズムのよい変速間隔、キレのある変速を実現した。

 e-SKYACTIV Dは、大排気量のディーゼルエンジンの燃費が悪化する低負荷領域をモーターでアシストするため小さなモーターを搭載する。e-SKYACTIV PHEVは、燃費が良好な領域までの広い範囲をより大きなモーターでアシストし、日常の移動はエンジンを作動させないEV走行でカバーする。

 8速ATは内製することで、縦置きとしながら身体がよじれることなく無理のないドライビングポジションを確保できるパッケージングを実現したとしている。

CX-60のインテリア。こちらも上位モデル向けの仕様となっている[クリックで拡大]

 ドライビングポジションについては、「正しい姿勢がよく分からない」という声を受けて、ドライバーモニタリングのカメラと身長を基に自動でシート位置などを調整する「自動ドライビングポジションガイド」を搭載する。ドライバーが入力した身長の情報と、ドライバーモニタリングのカメラで認識した目の位置によって、体格を推定。シートやステアリング、ヘッドアップディスプレイの表示位置、サイドミラーの角度が自動で調整できる。

大型SUVや高価格帯が成長中

 日本国内のSUV市場は拡大傾向が続いており、ミニバン(年間48万台)やBセグメントの小型車(年間64万台)を上回って2021年は年間の登録台数が80万台を超えるなど登録車では最大の市場となっている。マツダでのSUV比率も年々上昇しており、現在は約6割を占める(2013年時点ではSUV比率は2割強)。

 市場拡大の中心は小型/中型のSUVだが、市場が活性化し、選択肢が増加するに伴って大型SUVや輸入車のSUVも拡大している。400万〜600万円の価格帯の売れ行きは、2017年の6.7万台から2021年には15.3万台に増加している。

日本国内のSUV市場(左)と、価格帯別の売れ行き(右)[クリックで拡大] 出所:マツダ
マツダの日本国内向けのSUVのラインアップ(左)。マツダの車種別の販売比率(右)[クリックで拡大] 出所:マツダ

 CX-60のMHEVモデルとPHEVモデルは、大型SUVかつ500万円以上となるため、マツダとしてはSUV市場の新領域への挑戦となる。幅広い価格帯とすることで、輸入車ユーザーなど上級志向の層や新規ユーザー、マツダの顧客の25%を占める「CX-5」ユーザーの乗り換えなどを取り込む。CX-5のユーザーのうち6割が先代CX-5から現行モデルに乗り換えており、上位グレードを選ぶユーザーも増えている。また、SKYACTIV-Dのユーザーの83%がSKYACTIV-Dに乗り換えるなどリピート率も高い。

直6ディーゼルエンジン搭載モデルは、車両横に「INLINE6」のプレートがつく[クリックで拡大]

 CX-60は、マツダの新世代ラージ商品群の第1弾となるモデルで、CX-60の他に投入を発表しているのは、「CX-70」「CX-80」「CX-90」からなるクロスオーバーSUVのラインアップだ。日本に展開するのはCX-60とCX-80。

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