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» 2022年06月20日 06時30分 公開

パナソニックの物流ショーケース、彩都パーツセンターが見せる「ウラの競争力」物流のスマート化(2/4 ページ)

[朴尚洙,MONOist]

常時在庫品番数は8万点以上、部品数は1000万個以上

 もともと大阪府門真市のパナソニックグループの本社拠点にあったパーツセンターの機能を、三井不動産ロジスティクスパークが運営するMFLP 茨木の6階に移管して開設したのが彩都パーツセンターである。

彩都パーツセンターが入居するMFLP 茨木 彩都パーツセンターが入居するMFLP 茨木[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト

 彩都パーツセンターでは、パナソニック コネクトで放送機器を扱うメディアエンターテインメント事業部、ノートPC「レッツノート」などを展開するモバイルソリューション事業部などのサービスパーツを取り扱っており、常時在庫品番数は8万点以上、部品数は1000万個以上、海外供給先は25カ国、月間平均出荷件数2万6000件を誇る。また、多品種小ロットの出荷対応力、国内向けは原則即日出荷といった柔軟性も特徴の一つだ。

彩都パーツセンターの概要 彩都パーツセンターの概要[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト

 また、サービスパーツの提供拠点であるだけでなく、パナソニック コネクトの物流分野における現場プロセスイノベーションのショーケースの役割も果たしており、開設からこれまで、約50社の顧客に彩都パーツセンターの取り組みを紹介しているという。今や多数の物流拠点が展開されている大阪府茨木市の彩都地区で、このような施策を展開していることも興味深いところだ。

ピッキング作業がボトルネックに

 彩都パーツセンターを所管するパナソニック コネクトのサービスパーツ部の業務は大まかに、受注・伝票発行、棚出し(ピッキング)、個装/梱包、出荷という4つのプロセスに分かれている。同社 サービスパーツ部 部長、彩都パーツセンター センター長の木村雅典氏は「サービスパーツの供給では、即納率によるサービスレベルの維持と、適正在庫による家屋費削減/キャッシュの抑制、これらの両立が求められる。そして、彩都パーツセンターにおいて業務全体のボトルネックになっていたのがピッキング作業であり、これまではその改善を積み重ねてきた」と説明する。

パナソニック コネクトのサービスパーツ部の業務 パナソニック コネクトのサービスパーツ部の業務。ピッキング作業がボトルネックに[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト

 同センターにおけるパーツの保管は、作業員が手作業でピッキングを行う棚エリア、重量物のピッキングを行うフォークリフトエリア、ノルウェーのロボット自動倉庫システム「オートストア」を導入している自動倉庫エリアの3つに分かれている。作業員は、目的とする大小さまざまなサービスパーツを探し出してそろえる必要があり、3つのエリアからのピッキングによる出荷も同期をとらなければならず、これらに付随して発生するムダがボトルネックになっていた。

彩都パーツセンターの作業エリア構成 彩都パーツセンターの作業エリア構成[クリックで拡大] 出所:パナソニック コネクト

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