シキノハイテックは、画像のAI処理に必要な機能を備えた、低消費電力の画像処理半導体IPコアを販売開始した。必要な機能を最小限に抑えてCPUの負担を軽減し、画像処理システムの省電力化に貢献する。
シキノハイテックは2022年5月13日、画像のAI(人工知能)処理に必要な機能を備えた、低消費電力の画像処理半導体IPコアを開発したと発表した。既に販売を開始しており、ArchiTekが開発中の次世代エッジAIプロセッサ「AiOnIc」に、同IPコアを搭載している。
今回発売する半導体IPコアは、センサー補正部に黒レベル補正、デモザイク、色空間変換、自動制御部にAWB(オートホワイトバランス)、AE(自動露光)、画像補正処理部にトーンカーブ補正、ガンマ補正、色空間変換機能を備える。
画像データサイズは4K×2Kピクセル、画像フォーマットはRAW、RGB、YCbCr444、ビット深度は8〜12ビット。入出力フォーマットはARMのオンチップバス規格「AMBA4 AXI4-Stream」に対応する。
AI処理に必要な機能を最小限に抑えることでCPUの負担を減らし、画像処理システムの省電力化に貢献する。回路リソースが限られるFPGAにも適用可能で、さまざまな画像処理アプリケーションへの展開が期待できる。
今後、画像処理機能をさらに高めるとともに、同社のJPEG IPやMIPIインタフェースIPなどを活用した半導体設計サービスの提供も予定している。さらに、シキノハイテックのカメラモジュールへArchiTekのエッジAIプロセッサを搭載することも、共同で検討していく。
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