三菱電機は、愛知県尾張旭市に、FA制御システム製品の新しい生産拠点を設立する。次世代工場として、5G通信やAIの活用、高度な物流と生産マネジメント体制を構築し、納期の短縮、高品質かつ高効率な生産を目指す。
三菱電機は2022年3月28日、愛知県尾張旭市内の土地を取得し、FA制御システム製品の新しい生産拠点を設立すると発表した。土地取得、造成工事、工場建設を含めた投資額は約130億円で、2025年4月の稼働開始を予定している。
FA制御システム製品は、半導体や電子部品、データセンターなどのデジタル関連分野、リチウムイオンバッテリーなどの脱炭素関連分野を中心として、中長期的に需要が拡大すると見込まれている。そのため同社は、新生産拠点の設立により、名古屋製作所においてFA制御システム製品の生産体制強化を図る。
新生産拠点の敷地面積は約4万2000m2、延床面積は約3万3600m2で、鉄骨コンクリート造の地上3階建てとなる。FA制御システム製品の次世代工場として、5G通信やAI(人工知能)を活用する。これに加え、FA統合ソリューション「e-F@ctory」に基づく高度なSCM(Supply Chain Management)、ECM(Engineering Chain Management)を構築する。こうした取り組みにより、生産性や品質の改善サイクルを高速化することで、納期の短縮および高品質で高効率な生産を目指す。
また、e-F@ctoryを活用したエネルギー監視システム、LED照明、太陽光パネル、ビオトープなど、カーボンニュートラルに向けたCO2排出量削減の取り組みも強化する。
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