TDKが秋田県にかほ市に電子部品の生産拠点を新設:工場ニュース
TDKは、秋田県にかほ市に電子部品の新たな生産拠点「稲倉工場西サイト」を建設し、受動部品事業の強化を図る。新工場は電力の100%を再生可能エネルギーでまかなうなど、環境に配慮した工場となる。
TDKは2022年3月18日、秋田県にかほ市に建設予定の新たな生産拠点「稲倉工場西サイト」について、第1期の工場建設を同年4月に開始すると発表した。2階建て構造で延床面積は約1万3000m2。2023年4月の竣工、同年9月の量産開始を予定している。
「稲倉工場西サイト」の完成イメージ 出所:TDK
稲倉工場西サイトでは主に、新開発した非接触給電コイルモジュールやNFCコイルなどのプロセス応用製品を開発、製造する。また、同社が得意とする磁性材料技術とめっき技術を最大限に生かすことで、革新的な電子部品を開発し、生産力を高める。新工場建設により、顧客対応の迅速化や新製品の早期立ち上げなどが可能になる。
新工場は、環境に配慮した未来志向の生産拠点となる。電力の100%を再生可能エネルギーでまかない、発電蓄電技術を凝縮したエネルギーマネジメントシステムを運用して、CO2排出削減に貢献する。近年、国内の製造業が直面している労働力不足の課題には、プロセスの省人化を推進することで対応する。
同社は稲倉工場西サイトの建設を手始めとして、今後、秋田地区の電子部品の生産拠点強化を進めていく。同時に、秋田地区全体の活性化に貢献すべく、秋田県が展開するまちづくりプロジェクトや洋上風力発電プロジェクトなどにも、積極的に参画する。
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