矢野経済研究所は、協働ロボットを含む産業用ロボット向けセンサーの世界市場規模予測を発表した。2020年の世界市場規模を、メーカー出荷金額ベースで880億円と推計、2025年には1520億円に達すると予測している。
矢野経済研究所は2022年3月14日、協働ロボットを含む、産業用ロボット向けセンサー世界市場規模予測を発表した。2020年の世界市場規模を、メーカー出荷金額ベースで880億円と推計した。そのうち、ロボット本体の内側で使用する内界センサーが約53.4%、残りを本体外部の周辺で使用する外界センサーが占める。
産業用ロボット用センサーは、通常の産業用ロボットで1台当たり20〜25個、協働ロボットではさらに30〜40%以上の数が使われる。そのため、産業用ロボット向けセンサー市場は、産業用ロボットの出荷数に連動する傾向がある。
「Industry4.0」を起点とする第4次産業革命によって、産業用ロボット市場は2010年代中ごろから高成長期に入ったものの、近年は、米中貿易摩擦や新型コロナウイルス感染症などの影響を受けている。
今後はロボット市場の回復に伴い、センサー市場も拡大すると予想される。さらに、コロナ禍による自動化ニーズの増加を受けて、協働ロボット向けセンサーが市場をけん引する見込みだ。
将来的に産業用ロボット向けセンサー世界市場の年平均成長率(CAGR)は、2020年から2025年の間で11.6%、2025年には1520億円に達すると予測している。
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