「フォーミュラドリフト」に参戦するGRカローラ発表、日本発売は2022年後半車両デザイン

トヨタ自動車は2022年4月1日、米国で新型車「GRカローラ」を世界初披露した。

» 2022年04月04日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 トヨタ自動車は2022年4月1日、米国で新型車「GRカローラ」を世界初披露した。市販車をベースにした車両で参加する「フォーミュラドリフト」開幕に合わせて発表した。フォーミュラドリフトの2022年シリーズにはGRカローラの他、「GR86」「GRスープラ」が参戦するためだ。元町工場 GR Factoryで生産する。日本での発売は2022年後半の予定だ。

「GRカローラ」を世界初披露した[クリックで拡大] 出所:トヨタ自動車

 GRカローラに搭載するエンジンは、「GRヤリス」にも搭載した排気量1.6l(リットル)の直列3気筒インタークーラーターボエンジンをさらに強化し、最高出力224kWを達成。GRヤリスに搭載されたエンジンを高出力化するため、排気効率を向上した。また、バルブ付き3本出しマフラーを採用することにより、排圧低減と消音性能を両立させた。また、同じくGRヤリスに搭載されたスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」をGRカローラ仕様に最適化して搭載した。

 GR-FOURは、駆動配分を制御する4WDモードと、アクセル応答性やステアリングなどを制御するドライブモードを分けており、ドライバーの好みや走行環境に応じて選択できる。さらに、ブッシュのピロボール化、スプリング、アブソーバー、アライメントの最適化にも取り組み、最適な駆動力配分で路面に伝達させる。

GRカローラの外観デザイン[クリックで拡大] 出所:トヨタ自動車

 ボディーはカローラスポーツを基本骨格とし、フロントを60mm、リヤを85mmワイドトレッド化することにより高い旋回性能を実現するという。基本骨格としたカローラスポーツと比較してフロントフェンダーを片側20mm、リヤフェンダーを片側30mm拡大した。5ドア、5人乗りとし、日常生活での使い勝手と走る楽しさを両立するとしている。

 ドライバーの操作へ俊敏に反応する走りを目指して、ボディー剛性を強化している。高剛性な基本骨格に加えて、リヤホイールハウス間や床下トンネル、タンク前の床下にブレースを追加することで、操縦安定性能を高めた。また、GRヤリスと同様にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)のルーフパネルを採用し、軽量化も図った。

 トランスミッションは6速MT「iMT」のみとする。ショートストロークのシフトレバーを採用し、ステアリングから自然に腕を下した位置に配置することで素早いシフト操作を可能にした。また、ドリフト走行など限界域での車両コントロールを踏まえ、パーキングブレーキには手引き式を採用した。

ドリフト走行など向けにパーキングブレーキは手引き式(左)。バルブ付き3本出しマフラーを採用(右)[クリックで拡大] 出所:トヨタ自動車

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