Robert Bosch(ボッシュ)と三菱商事、北京汽車グループのBlue Park Smart Energy Technologyは2022年3月4日、EV(電気自動車)向け電池サービス事業を共同で開発すると発表した。中国の実証実験をベースに、他の国にも成果の展開を検討する。
Robert Bosch(ボッシュ)と三菱商事、北京汽車グループのBlue Park Smart Energy Technologyは2022年3月4日、EV(電気自動車)向け電池サービス事業を共同で開発すると発表した。中国の実証実験をベースに、他の国にも成果の展開を検討する。
事業は電池交換式のEVを対象としており、電池の劣化状態や寿命の予測、充電状況などを見える化するソフトウェアを共同開発する。このソフトウェアによってクラウド上でバッテリーを管理できるようにし、EVを保有するモビリティサービスプロバイダーや、EV向けのファイナンスを提供する金融機関にモニタリングサービスとして提供する。
また、バッテリーの見える化によってEVのバッテリーのリユースを促進し、ユーザーが保有するEVからより大きな価値を生み出せるようにする。これらの取り組みにより、EVのコストを下げるサービスモデルを構築する。
この事業のベースとなるのはボッシュが開発した「バッテリーインザクラウド」だ。車両側で前処理したデータをボッシュのクラウド「デジタルバッテリーツイン」にアップロードし、バッテリーの状態を測定、予測する。その結果を基に、経年劣化の予想や使用状況の証明、バッテリー寿命のライフタイムモニタリングやバッテリーの異常の事前検知に活用するシステムだ。
EVの電池交換を手掛ける北京汽車グループのBlue Park Smart Energy Technologyは、バッテリーインザクラウドを活用した商用車タイプのEV向けのサービス実証を行う。バッテリー交換式の商用車タイプのEVのコスト低減、電池のリースやサブスクリプションサービスなどの新しい金融サービスや、EV運用の効率化につなげる。
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