JFEエンジニアリングと日立造船、日鉄エンジニアリング、明電舎は2021年12月15日、ごみ収集車のEV化と電池交換ステーションの普及を目指す「EVパッカー及び電池交換ステーション普及協議会」を設立したと発表した。
JFEエンジニアリングと日立造船、日鉄エンジニアリング、明電舎は2021年12月15日、ごみ収集車のEV(電気自動車)化と電池交換ステーションの普及を目指す「EVパッカー及び電池交換ステーション普及協議会」を設立したと発表した。
ごみ焼却施設において廃棄物発電で得た電力で交換式の駆動用バッテリーを充電し、そのバッテリーをEVのごみ収集車(EVパッカー)に搭載してごみ収集を行う仕組みを普及させる。今後、いすゞ自動車や極東開発工業も協賛企業として参加する。
同協議会が普及を目指す「ZeroEシステム」は、EVパッカーと電池交換ステーションで構成されている。EVパッカーは開発中だが、駆動用バッテリーを充電済みのものに交換して走るため充電の待ち時間が発生しないのが特徴だ。走行だけでなく、ごみの吸い込みも駆動用バッテリーから電力をまかなう。走行コストはディーゼル車と比較して75%カットできるという。開発中の車両では容量40kWhのバッテリーを使用している。
電池交換ステーションは、ごみ焼却施設の敷地内に設置する。複数の駆動用バッテリーを収納し、廃棄物発電の電力で充電する。バッテリーはキャビンと架装部分の間に立てた状態で装着されており、自動で交換する。
災害時には、駆動用バッテリーを地域の防災拠点などで非常用電源としても活用できるようにする。
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