DMG森精機は、長尺ワーク加工の工程を集約した、超高精度複合加工機「NTX 2500 | 3000 2nd Generation」「NTX 3000 | 3000 2nd Generation」を発売した。心間3000仕様となる。
DMG森精機は2022年1月31日、長尺ワーク加工の工程を集約した、超高精度複合加工機「NTX 2500 | 3000 2nd Generation」「NTX 3000 | 3000 2nd Generation」を発売した。超高精度複合加工機「NTX 2500 2nd Generation」「NTX 3000 2nd Generation」の心間3000仕様となる。
心間3000仕様では、ターニング用の高性能主軸「turnMASTER」と全長350mmの旋削、ミーリング主軸「compactMASTER」を搭載する。これにより、ターニングとミーリングの全加工に1台で対応する。
ターニング用のturnMASTERは、ベアリングのボール大径化と部品精度の向上により、耐久性を強化。マグネスケール製の高精度回転センサーを搭載しており、高精度な加工ができる。
旋削、ミーリング主軸のcompactMASTERは、ダイレクト・ドライブ・スピンドル(DDS)を採用し、モーターの回転力を直接伝達することで切削能力を高めた。全長350mmのコンパクトな構造により、ワイドな加工領域を確保。250mmの退避ストロークを設置することで、加工エリアを拡大している。
最大加工長さは、NTX 2500 | 3000 2nd Generationは3030mm、NTX 3000 | 3000 2nd Generationは3019mm。最大径φ80mm、最大加工長さ1300mmのロングツールにより、長尺ワークをワンチャッキングで加工できるため、段取り替え作業を低減する。
オプションで、ロングツールストッカー、最大246本収納可能な工具マガジン、最大2基の自走式振れ止めを搭載できる。他に自動化ソリューションとして、プログラミングの知識が不要なロボットシステム「MATRIS」、加工したワークを測定する機内計測装置、工作機械上で工具の測定や折損検出が可能な自動機内ツールプリセッタ、工具を機上計測するツールビジュアライザーも、オプションで提供する。
また、機外チップコンベヤと切りくず流しクーラントを装備し、効率的な切りくず処理と高精度なクーラントろ過に加え、主軸直下の切りくず排出性を向上させた。他に、ゼロスラッジクーラントタンクを搭載しており、クーラントタンク内の微細なスラッジを高効率に回収する。
両製品には、カーボンニュートラルな体制で生産された商品を表す「GREEN MACHINE」マークを付与。環境対策にも配慮している。
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