Volkswagenグループ傘下のBentley Motorsは、同社の全モデルを製造する英国クルーの本社工場におけるアディティブマニュファクチャリング(AM)設備の生産能力強化について発表した。
Volkswagenグループ傘下のBentley Motors(以下、ベントレー)は2022年2月18日、ベントレーの全モデルを製造する英国クルーの本社工場におけるアディティブマニュファクチャリング(以下、AM)設備の生産能力強化について発表した。
ベントレー本社工場に配備された最先端のAM設備は幅広い用途に活用されており、2021年だけでも1万5000点以上の部品を生産した実績を誇るという。
同社はこのAMによる生産能力をさらに拡張すべく300万ポンド(約4億7000万円)の投資を行い、AM技術を活用した部品生産や自動車のさらなるパーソナライゼーション(顧客のために部品をカスタマイズするなど)の実現につなげたい考えだ。
同社におけるAM技術は、現在、実物大のパワートレインモデルや空力風洞モデルなど、いくつかのプロトタイプ車両開発における部品製作に採用されている他、米国コロラド州で開催される過酷な自動車レース「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」で走行した車両の部品製造などにも活用されている。
最先端を誇るAM設備の導入効果について、同社は部品コストを50%削減可能だとし、24時間稼働させることで、25種類以上の材料で数千個もの部品を生産できるとしている。また、現在同社は全従業員に対してAM技術のトレーニングを実施しており、実業務におけるAM活用効果の最大化にも注力している。
今回のAM技術への投資は、長期的かつ持続可能なビジネスモデルを構築し、技術進歩の最前線に立ち続けるという同社のビジョン(ビヨンド100戦略)をを示す一例だとしている。
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