日野自動車が「第46回東京モーターショー2019」に参考出品したモビリティコンセプト「FlatFormer」のエアレスタイヤのモデル製作に、ストラタシスの産業用3Dプリンタ「Stratasys F900」が採用された。
ストラタシス・ジャパンは2019年10月28日、日野自動車が「第46回東京モーターショー2019」(会期:2019年10月24日〜11月4日、東京ビッグサイト他)に参考出品したモビリティコンセプト「FlatFormer」のエアレスタイヤのモデル製作に、FDM(熱溶解積層)方式の産業用3Dプリンタ「Stratasys F900」が採用されたことを発表した。
FlatFormerは、“動力と空間の分離による稼働の最大化”をテーマに開発された電気自動車のシャシー。車体部を載せ替えることで多様なサービスに対応できる次世代商用車の実現をイメージしたモビリティプラットフォームだ(関連記事:日野がシャシーだけのコンセプトモデルを世界初公開、上に何を載せるのか)。
今回、FlatFormer用エアレスタイヤのモデル製作に用いられたStratasys F900は、ストラタシスのFDM方式3Dプリンタの中で最大造形サイズ(914×610×914mm)を誇る装置で、タイヤなどの大型製品の造形に適している。
FlatFormer用エアレスタイヤのモデル製作には、ストラタシスと丸紅情報システムズが協力。フィン形状を採用することでクッション性を保持したエアレスタイヤとして仕上げた。
今回の発表を受け、日野自動車 デザイン部 創造デザイン室の花澤淳之氏は「日野自動車では、商品とデータ活用による『個別最適化』と、それに伴う新たな価値創造や、お客さまのアップタイム(稼働)の最大化に取り組んでいる。こうした中で、今後も3Dプリンティング技術の未来に同じビジョンを持つストラタシスのようなパートナーとの共創をさらに推し進め、新たなライフスタイルの可能性を開く明日の商用車の開発に取り組みたい」と述べている。
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