国際標準規格「IEEE 802.1X」認証に対応したパナソニックの電力線通信「HD-PLC」技術が、「IEEE 1901b」として承認された。スマートグリッドやスマートシティーといった大規模IoTネットワークに対応可能となっている。
パナソニックは2022年1月11日、国際標準規格「IEEE 802.1X」認証に対応した同社の電力線通信「HD-PLC」技術が、「IEEE 1901b」として承認されたと発表した。
HD-PLC技術は、電力線の他に同軸線や電話線、ツイストペア線といった既存のケーブルを通信回線として用いるもので、低コストで有線通信を高速化できる。
このHD-PLC技術に、ネットワーク(LAN)内のユーザー認証の方式を規定したIEEE 802.1Xの仕組みを導入したことで、ネットワーク上のセキュリティリスクへの対策を強化した。スマートグリッドやスマートシティーといった大規模なIoT(モノのインターネット)ネットワークのセキュリティ要件に対応可能となっている。
HD-PLC技術は2019年3月に「IEEE 1901a」として認定されており、同社は2021年3月に「IEEE 1901-2020」準拠の半導体IPコアのライセンス供与を開始している。
同社は今後、住居や社会インフラなどでのIoT、DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)化に貢献すべく、IEEE 1901bに準拠した技術開発、ライセンス供与を進めていく。
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