MOLDINOは、アルファ高送りラジアスミル「TR4F形」の追加製品「TR4F5000形」を発売した。独自のインサート形状や不等分割方式により、高能率な荒加工が可能だ。インサートサイズを15タイプに拡大しており、切り込み量をより大きく取れる。
MOLDINOは2021年12月20日、アルファ高送りラジアスミル「TR4F形」の追加製品として「TR4F5000形」を発売した。ホルダーは直径63〜125mm(全10アイテム)で価格は6万1820〜12万9540円、インサートは5材種(1アイテム)で価格は1780円だ(いずれも税別)。
2020年4月に発売した「TR4F4000形」は、独自の工具設計により一刃送り2mm以上の高送り加工ができ、最大軸方向切り込み量は1.2mmだった。その後、より切り込み量を大きく取れる工具のニーズを受けて、インサートサイズを従来の12タイプから15タイプに拡大した、刃先交換式荒加工用工具TR4F5000形を開発した。
TR4F5000形のインサートは、断面積と拘束面積が広い独自形状で、これにより切り込み量2mmでも一刃当たりの送り量2mmを超える高能率荒加工が可能になる。ボディーは切りくずを排出しやすい形状で、突き出し量の長い金型形状部の加工でも切りくず詰まりやかみ込みを抑える。また、独自の不等分割方式が切削時のビビり振動を抑制し、従来品よりも効率の良い加工が可能になる。
等高線加工に加え、バーチカル加工もでき、幅広い加工用途に適する。インサートは片面4コーナー仕様で経済性に優れ、材種が豊富で軟鋼から高硬度鋼まで幅広い被削材に対応できる。
ダイカスト金型や樹脂金型、プレス金型の高能率荒加工、取り代が変動しやすい鋳物加工や肉盛り溶接材の荒加工といった用途に適している。
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