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» 2021年12月24日 09時00分 公開

半導体供給網はいつ落ち着くのか、品質不正問題にも注目が集まった2021年製造マネジメント 年間ランキング2021(1/2 ページ)

MONOistの年末恒例企画である年間ランキングの発表企画。製造マネジメントフォーラムにおいて、閲覧数の多かった記事を順番に紹介していきます。

[池谷翼,MONOist]

 2021年も残すところあと数日。MONOistの年末恒例企画である年間ランキングの発表時期がやってまいりました。製造業のデジタル化や、サプライチェーン、知的財産、イノベーションに関わる最新ニュースをお届けする製造マネジメントフォーラムにおいて、閲覧数の多かった記事を順番に紹介していきます。

 1年前、2020年のランキングでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による工場の操業停止や製造業への影響予測、それを受けた各社の対応などの記事が大勢を占めました。感染対策やリモート化への対応など、業界全体がCOVID-19に翻弄された1年であったことを改めて思い返します。

 オミクロン株など変異株の流行懸念など予断を許さない状況は続くものの、2021年は「withコロナ」の体制が製造業にも定着して、一時期のコロナ禍の騒乱は少し落ち着いたように思えます。ランキングを見ると、半導体などのモノ不足や脱炭素対応など、業界の新たな課題への対応に読者の関心が集まっている様子がうかがえます。また、MONOistの(超)大人気連載も多くの方に読んでいただくことができ、幅広いジャンルの記事が読まれた1年だったと実感しているところです。


半導体不足への関心高く

 2021年、製造マネジメントフォーラムで最も読まれた記事は「深刻化する半導体不足、納期が1年以上、価格が20〜30倍に跳ね上がるものも」でした。

 同記事では半導体や電子部品の通販などを手掛ける商社コアスタッフによる半導体市場の市況概観などを報じています。コアスタッフは2021年以降に同社の半導体関連製品の受注金額が増加したとして、その理由を「世界的な半導体不足」「ルネサス エレクトロニクスや旭化成での工場火災」「米国テキサスにおける寒波の影響」の3つに大別して説明しています。さらに、半導体需要の世界的な高まりが、半導体価格の高騰を招いていることや、品不足につけ込んだ偽造品が急増していることなど、商社から見た「市場のリアル」をお伝えできたことが、ランキング1位という結果につながったのではないかと思います。

 なおランクインはしていないものの、経済産業省などが主導する半導体戦略の概要を報じた「先端ロジック半導体のファウンドリを国内誘致へ、半導体・デジタル産業の国家戦略」やSEMIの市場予測を紹介した「半導体製造装置は2022年に約13兆円のグローバル市場規模に、SEMIが予測発表」も非常に多くの方に読んでいただきました。

半導体市況や政策への注目が高い

 PCなどの電子機器や産業機器、車載、IoT(モノのインターネット)製品などで半導体需要が大きく高まる中、経済安全保障の観点から、世界各国が半導体を取り巻くサプライチェーンの安定化に取り組んでいます。いまや「半導体」という言葉をニュースで見ない日がないほど注目が集まっていますが、2022年もこうした傾向は続きそうです。

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