しょうゆメーカーの海外現地法人がB-EN-Gのクラウド型国際会計ERPを導入:製造IT導入事例
ビジネスエンジニアリングのクラウド型国際会計・ERPサービス「GLASIAOUS」を、ヤマサ醤油のタイ現地法人YAMASA ASIA OCEANIAが導入した。業界や同社特有の取引に対応し、受発注関連業務をシームレスに連携したことで業務全体が効率化した。
ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は2021年11月17日、同社のクラウド型国際会計・ERPサービス「GLASIAOUS(グラシアス)」を、ヤマサ醤油のタイ現地法人YAMASA ASIA OCEANIA(YAO)が導入したと発表した。
これまでYAOでは、現地の会計システムと表計算ソフトを利用して受発注業務や在庫管理業務を管理しており、多くの時間と工数を要していた。また、会計処理の記帳をアウトソーシングしていたため、タイムリーな財務状況を把握できないという課題があった。
今回、多言語かつ他通貨対応であること、YAOおよび日本本社、海外顧客の三者が関係する三国間貿易に対応することを前提として新システムの導入を検討。業界や同社特有の取引となる、ロット単位での製造日や賞味期限の管理が可能で、ケース数や容量、ボトルなど、複数の単位で在庫管理ができることを評価し、GLASIAOUSを採択した。
GLASIAOUS導入後は、発注から仕入れ、出荷、在庫管理までの受発注関連業務がシームレスに連携でき、業務全体が効率化した。自社での会計化により、リアルタイムで財務状況を把握でき、財務諸表に基づく迅速な経営判断が可能になった。クラウド型サービスのため、在宅での作業にも対応。新型コロナウイルス感染症拡大の影響下での業務継続にも貢献した。
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