Autodeskは、クラウドベースの統合設計開発プラットフォーム「Fusion 360」に、プロダクトデザインエクステンションとシミュレーションエクステンションの2つの製品設計機能を追加する。
Autodesk(オートデスク)は2021年10月18日、クラウドベースの統合設計開発プラットフォーム「Autodesk Fusion 360(Fusion 360)」の機能拡張を発表した。プロダクトデザインエクステンションとシミュレーションエクステンションの2つの製品設計機能を追加し、2022年の早い段階でリリースする。
プロダクトデザインエクステンションは、高度な製品設計ツールとなる。格子やアルゴリズムによるパターンなど、従来の3Dモデリングでは膨大な時間を要していた複雑な形状を自動で作成できる。
シミュレーションエクステンションは、これまで従量制のみで提供してきたシミュレーション機能へ無制限にアクセス可能になる。これにより設計者とエンジニアは、重量や材料コストの削減、製品パフォーマンス向上に向けて最適なオプションを選択できるようになる。
また、Ansysのシミュレーション技術を統合し、回路設計機能の強化を図るという。Fusion 360内にAnsysのPCB(プリント基板)設計、点検、検証機能を組み込み、プリント基板設計のルールチェックを強化することで、仕様や認証要件に必要な製品の電気的性能についての洞察を、ほぼリアルタイムで取得可能になる。
なお、同社では、Fusion 360に合わせた4つのキャリア認定を新設する予定だ。このキャリア認定を受講することで、機械加工者とメカニカルエンジニアリングの一連のコースを完了でき、製造のプロとしてスキルを高められるとしている。
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