今回のネットワークは、英国のNational Composites Centre(NCC)とCenter for Modeling and Simulation(CFMS)向けに東芝グループとBTが構築した、ポイントツーポイントソリューションを拡張したものである。英国ロンドンのドックランズ、シティ・オブ・ロンドン、郊外に延びるM4(高速道路)幹線沿いのサイト間でネットワークを構築し、量子鍵配送と耐量子暗号技術を用いた安全なデータ通信サービスを提供する。
他社比50倍の高速通信を実現、東芝グループが持つ量子暗号通信技術の強み
東芝デジタルソリューションズは2021年8月19日、量子コンピュータ関連技術をテーマとした「東芝オンラインカンファレンス2021 TOSHIBA OPEN SESSIONS」を開催した。本稿では特に、東芝グループが保有する量子暗号通信技術に焦点を当てた講演の内容を抜粋して紹介する。
量子コンピュータが普及しても古典コンピュータは駆逐されないーーIBM
IBMは2021年9月21日、量子コンピュータ関連技術が産業界にもたらす影響などをまとめたレポート「The Quantum Decade」の日本語版を公開した。同社は量子コンピュータのビジネスサービス開発部門「Quantum Industry & Technical Services(QI&TS)」も擁する。
その名も「kawasaki」、国内初のゲート型商用量子コンピュータが稼働
東京大学とIBMは、日本初導入となるゲート型商用量子コンピュータ「IBM Quantum System One」が稼働を開始したと発表。設置場所は「新川崎・創造のもり かわさき新産業創造センター」で、東京大学が設立した量子イノベーションイニシアティブ協議会に参加する慶應義塾大学や、日本IBMを含めた企業11社を中心に活用を進めることになる。