Anisoprintは、Additive Flowと提携して、複合材料設計用トポロジー最適化ソフトウェアツール「Formflow」を提供する。同社製3Dプリンタのユーザーは、設計プロセスの全ての段階においてジオメトリの最適化が可能になる。
Anisoprintは2021年9月17日、Additive Flowと提携して提供する、複合材料設計用トポロジー最適化ソフトウェアツール「Formflow」を発表した。同社の3Dプリンタ「Composer」シリーズ向けに、同年10月のリリースを予定している。
Formflowは、Additive Flowが提供するCAEツール。Anisoprintの専用スライサーソフトウェア「Aura」と互換性を持ち、Anisoprint製3Dプリンタのユーザーは、設計プロセスの全ての段階においてジオメトリの最適化が可能になる。
連続複合材料による3Dプリントは、自動化された技術として確立しているが、異方性構造の設計ためにはファイバー軌道や負荷シミュレーションパターン、熱暴露計算、重量など多くの要素について幅広い専門知識が必要とされる。Formflowは、パフォーマンス分析と異方性構造設計向け専用CAEツールとして、特定のパラメーターに対して最も効果的なトポロジーを提供する。
Auraと互換性のあるファイルを出力するように設計されており、高度な材料設計および造形が容易にできるようなる。ユーザーはモデルのジオメトリではなく、目標とするパラメーターのみを設定をする。
Formflow内で熱抵抗、強度、剛性、重量、持続可能性、生産時間やコストといったパラメーターのマッピング、グラフの追加、質量や変位などの競合するパラメーター間の依存関係とトレードオフを指定することにより、最適な形状と特性が計算される。最適化されたデータはAuraに送られ、3Dプリント工程に活用される。
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