図10はBLEのAdvertiseの設定方法、図11はセンサーの初期化方法である。他にWi-Fiやファイルシステムなども標準的に用意される。2019年の段階だとWi-FiはTCP/IPおよびUDP/IPに対応。CoAPと6LoWPANのサポートがある一方、サポートされるWi-FiモジュールはMKR1000のみといった状況だったが、現在はESP8266など他のモジュールのサポートが追加されており、選びやすくなっている。
また、他のRTOSには見られない、以下のような特徴も備えている。
ところで気になるフットプリントだが、Apache Mynewt Core 1.7.0の場合でRAM 1KB/フラッシュ6KB。Apache Mynewt NimBLE 1.2(つまりBLEスタック)がRAM 5〜15KB/フラッシュ70〜100KB(どの機能を利用するかで変動)という話で、かなりコンパクトである。
単体で使うというよりもサブシステム向けというあたりが少し特殊ではあるが、小規模なシステムであればもちろん単体でも利用できるだろう。Apache Mynewtは、意外に使いやすいRTOSかもしれない。
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