カローラシリーズに”クラストップ”のSUV、カローラ クロスを販売開始車両デザイン

トヨタ自動車は2021年9月14日、「カローラ」シリーズで初となるSUV「カローラ クロス」を発売したと発表した。ガソリンエンジン車とハイブリッド車(HEV)を用意しており、HEVでは電気式4WDシステム「E-Four」を選択できる。ガソリンエンジン車は2WDのみ。WLTCモード燃費は2WDのHEVで26.2km/l(リットル)で、「クラストップレベル」(トヨタ自動車)だという。

» 2021年09月15日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 トヨタ自動車は2021年9月14日、「カローラ」シリーズで初となるSUV「カローラ クロス」を発売したと発表した。ガソリンエンジン車とハイブリッド車(HEV)を用意しており、HEVでは電気式4WDシステム「E-Four」を選択できる。ガソリンエンジン車は2WDのみ。WLTCモード燃費は2WDのHEVで26.2km/l(リットル)で、「クラストップレベル」(トヨタ自動車)だという。

「カローラ」シリーズで初となるSUV「カローラ クロス」を発売した(クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

 カローラシリーズはセダンやワゴン、ハッチバックをラインアップに持ち、グローバルで150以上の国と地域で販売している。2021年7月にはカローラシリーズの世界販売台数は累計で5000万台に達した。カローラ クロスは「新空間・新感覚COROLLA」をコンセプトとし、SUVならではの広い室内空間やユーティリティーに加えて、力強い走りと低燃費を両立したとしている。

 メーカー希望小売価格はガソリンエンジン車が199.9万〜264万円、HEVが259万〜319.9万円だ。サブスクリプションサービス「KINTO」でも取り扱う。HEVの2WDモデルで月額2万7390円から。カローラ クロスはトヨタ自動車の高岡工場で生産する。月間販売の基準台数は4400台。

見晴らしのいい視界の高さと、頭上空間のゆとりによって、快適性を高めた(クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

熟成を重ねたプラットフォームを採用

 カローラ クロスは、ガソリンエンジン車、HEVともに排気量1.8l(リットル)のエンジンを搭載する。プラットフォームは「GA-C」で、軽量で高剛性なボディー骨格と組み合わせることにより、車高の高さを感じさせない軽快で安定した操縦性を実現した。エンジン音やロードノイズを低減する吸音素材を最適配置したことで、静かで快適な車内空間とした。

 足回りはフロントサスペンションにマクファーソンストラット式を、2WD車のリアサスペンションは新開発のトーションビーム式を採用する。大型ゴムブッシュと合わせることで、凹凸のある路面でもしっかりと捉えるしなやかで上質な走りを実現した。E-Four搭載車はカローラシリーズで熟成を重ねたダブルウィッシュボーン式を搭載する。アーム類の取り付け位置を最適化したことで、安定性と応答性を高い次元で両立したとしている。最小回転半径は5.2mでクラス最小レベルだとしている。狭い道や駐車場での取り回しの良さも確保した。

 運転支援システム「Toyota Safety Sense」は全車標準装備となる。パーキングサポートブレーキやバックガイドモニターは一部グレードを除いて標準装備とし、駐車場など狭い場所でも安心して運転できるようにした。クルマを非常用電源として使うためのアクセサリーコンセントと非常時給電モードはHEVでオプション装備となる。

 荷室は5人乗車の状態でも487l(リットル)を確保し、「クラストップレベル」(トヨタ自動車)としている。カギを携帯した状態でリアバンパーの下につま先を出し入れするとバックドアが開閉できる「ハンズフリーパワーバックドア」を採用した。居住空間は、見晴らしのいい視界の高さと、頭上空間のゆとりによって、快適性を高めた。細いフロントピラーとすっきりとしたインストゥルメントパネルによって、見切りがよく運転しやすい空間とした。リアシートにもリクライニング機能を備えるなど、居住性を追求した。パノラマルーフも選択できる。

カローラ クロス専用設計の高機能収納ボックス「ラゲージアクティブボックス」によって荷室空間をフラットにできる(クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

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