トヨタ自動車とスバルが共同開発した小型FR(後輪駆動)スポーツカー、トヨタ自動車の「86」とスバルの「BRZ」を使った参加型モータースポーツが「トヨタガズーレーシング86/BRZレース」だ。
トヨタ自動車とスバルが共同開発した小型FR(後輪駆動)スポーツカー、トヨタ自動車の「86」とスバルの「BRZ」を使った参加型モータースポーツが「トヨタガズーレーシング86/BRZレース」だ。
公道走行が可能なナンバー付き車両に、4点式シートベルトやロールゲージなどサーキット走行に必要最小限のパーツを装備すれば出場できる特徴を持つ。現在、レース初心者からベテラン、プロレーサーまでが気軽に参加できるワンメイクレースとして絶大な人気を博している状況だ。
2021年4月には86後継車の「GR86」、BRZも2代目にフルモデルチェンジして新型車が登場しており、今後は戦闘力を高めたニューマシンもレースに登場してくるだけに、86/BRZレースのさらなる盛り上がりが期待されている。
86/BRZレースは2013年に始まった。前年に発売された86とBRZのみが出場できるワンメイクレースで、スポーツカーが少ない今となってはFR車を使ったワンメイクレースは珍しい。トヨタとスバルはレース専用グレードとして「86Racing」「RA Racing」をそれぞれ設定しており、街中の新車販売店で誰でも購入することができる。車両にはナンバーが付くため、平日はマイカーとして、週末はサーキットに自走で駆け付けレーシングカーとして使える手軽さがウリだ。
86/BRZレースの魅力――。それは何と言ってもドライバーによるガチンコレースが展開されることにある。基本的にイコールコンディションのマシンを使うため車両性能差は少ない。つまり、ドライバーの腕一本で勝負できるため、シリーズ開始初年度から多くのプロのレーシングドライバーが参加することになった。
ただ、プロとアマチュアが混走することによる危険性を回避し、安全なレース運営を行うことを目的に、2015年からはプロを対象とした「プロフェッショナルクラス」、アマチュア向けの「クラブマンクラス(エキスパート/オープン)」の2クラスに分け、レースを行うようになっている。
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