VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集

簡単操作で3D CADデータをVR表示、最新版でOpenXR準拠デバイスに対応VRニュース

ATINDEは、3D CADデータを手軽にVR空間に表示できるソリューション「VRLite」のバージョン2.0の提供開始を発表した。Oculus専用だったバージョン1.0に対して、バージョン2.0では、標準化仕様のOpenXRに準拠したVRデバイスに対応する。

» 2021年09月01日 13時00分 公開
[八木沢篤MONOist]

 ATINDEは2021年8月27日、3D CADデータを手軽にVR(仮想現実)空間に表示できるソリューション「VRLite」のバージョン2.0の提供開始を発表した。

「VRLite」の実行イメージ 「VRLite」の実行イメージ ※出典:ATINDE [クリックで拡大]

設計製造業向けVRソリューション

 VRLiteは、色や背景の変更といった編集機能を排除し、設計製造業向けVRの基本的な機能のみを実装した“初めてのVRアプリケーション導入”に最適なソリューションだという。3D CADデータをVR空間に表示することで、設計者以外の関係者も直感的に形状や大きさを把握できる。

 Oculus専用だったバージョン1.0に対して、今回のバージョン2.0では、さまざまなVR/AR(拡張現実)デバイスやアプリケーションに対応するための標準化仕様であるOpenXRに準拠したVRデバイスに対応する。

 VRLiteで読み込み可能な対応ファイル形式は、FBX、OBJ、glTF2.0、STL、PLY、3Mとなる。また、カスタマイズオプションによって、例えば点群データのVR表示など、その他のファイル形式を読み込むこともできるという。用途としては、設計製造業での利用を想定。具体的には、実寸サイズで確認、設計レビューの事前検証、会議/プレゼンテーション、デジタルカタログ、レイアウト検証などが挙げられる。

動画1 VRLite バージョン2.0の紹介ムービー ※出典:ATINDE

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