ホロラボは、AR、MR可視化ソリューション「mixpace」に「Azure Remote Rendering」サービスを組み込んだ「mixpace Remote Rendering」を開発した。1億ポリゴンを超える重量級3DデータをMRデバイスで体験できるようになる。
ホロラボは2021年3月4日、AR(拡張現実)、MR(複合現実)可視化ソリューション「mixpace(ミクスペース)」に「Azure Remote Rendering」サービスを組み込んだ、「mixpace Remote Rendering(ミクスペース・リモート・レンダリング/以下、mRR)」を開発したと発表した。新規ユーザーを対象とする「mixpace Remote Renderingサービスプラン」、mixpaceユーザー向けの「Remote Renderingオプションプラン」を同月から順次提供開始する。
mixpaceは、3D CADやBIMで作成した設計データをAR、MRに変換する製造業、建設業向け可視化ソリューション。mRRにより、これまで可視化が難しかった1億ポリゴンを超える重量級3Dデータを、MRデバイス「Microsoft HoloLens 2」で体験できるようになる。
HoloLens 2単体で対応可能な描画は約10万ポリゴンだが、Azure Remote Renderingは億単位のポリゴン数まで対応が可能だ。しかし、対応ファイル形式がFBXとGLTF/GLBの2種類に限られ、3D CADやBIMデータをそのまま取り扱うことができなかった。
その課題を解決するために開発されたのがmRRだ。10種類以上の各種3D CADやBIM形式ファイルをmixpaceのWebアプリにアップロードするだけで自動で変換処理し、専用のHoloLens 2アプリからクラウド上でレンダリングされた高ポリゴンな3Dモデルを体験できる。フォトグラメトリで生成された精緻なデジタルアーカイブや、NavisworksファイルのMR表示も可能。通常版mixpaceに比べ、約10倍のファイルサイズ(1GB程度)のデータの変換、表示ができる。
変換回数や利用時間に応じた従量課金制を採用し、利用時間の管理や履歴の確認ができるWebアプリも提供する。
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