ホロラボは、MRデバイス「HoloLens 2」で職人技を記録し、初心者の訓練に役立てるアプリ「TechniCapture」の提供を開始した。プロの視線と手技を3D空間に記録し、自分の動きを重ねることでずれを視覚化できる。
ホロラボは2020年5月25日、MicrosoftのMR(複合現実)デバイス「HoloLens 2」で職人技を記録し、初心者の訓練に役立てるアプリ「TechniCapture」の提供を開始したと発表した。システム一式の基本セット(HoloLens 2は含まない)は90万円で、オプションの現地での操作説明と作業支援が60万円、追加ライセンス料が5万円(各税別)だ。
TechniCaptureは、プロの視線と手技を3D空間に記録できる技術伝承MRトレーニングツール。記録した手技はデータ化され、同時多発的に表示可能となり、プロの技術をなぞるように学習できる。
これまで手技を覚えるには見てまねる必要があったが、自分の動きを重ねることでプロの動きとのずれを視覚化できる。また、環境音などの音声も同時に録音できるため、補足説明も記録することで、より分かりやすいデジタル指南書となる。
3D空間に映像で記録できるのは、手や指、頭の動きと目線だ。記録する空間の基準点を設定できるため、同じ機器の操作を遠隔で覚えられる。職人技の技術伝承に貢献するだけでなく、素早い熟練技の習得にも役立つ。HoloLens 2だけで完結するため、操作も容易だ。
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