サイバネットシステムは、VR設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」の最新バージョン「V5.0」の販売開始を発表。リアルタイム音声通話機能、ボディトラッキング機能が追加された他、片手操作メニューに対応し、操作性や使い勝手を向上させている。
サイバネットシステムは2021年6月24日、VR(仮想現実)設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」の最新バージョン「V5.0」の販売開始を発表した。
バーチャルデザインレビューは、3D CADで設計したモデルをデータ変換することなく直接VR空間に投影し、遠隔地にいるメンバーを含む複数人が同一のVR空間でコミュニケーションを取りながらデザインレビューを実施できるVRシステムである。
最新バージョンのV5.0では、「リアルタイム音声通話機能」「ボディトラッキング機能」が追加された他、「片手操作メニュー」に対応し、操作性や使い勝手を向上させている。
リアルタイム音声通話機能は、ユーザー要望の多かった機能の1つで、VR用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に搭載されているヘッドフォン(スピーカー)とマイクを用いて、会話しながらデザインレビューを実施できる。遠隔地同士の作業においても、まるで隣りにいるような感覚でスムーズなコミュニケーションを図ることが可能だという。
ボディトラッキング機能は、HTCの高精度3Dセンサーユニット「VIVEトラッカー」を装着することで、身体各部の位置と動作情報を取得して、動きや姿勢をVR空間上のアバターに反映する機能だ。これにより、VR空間上で作業効率の良い姿勢の検討や機器との干渉が確認できるようになる他、VRを用いた操作トレーニング時において、姿勢を含めた指導が可能となる。なお、VIVEトラッカーを両肘と腰の3箇所に装着することで上半身の姿勢を、さらに両膝と両足の4箇所を追加することで全身の姿勢をVR空間上のアバターに反映できる。
また、最新バージョンでは、バーチャルデザインレビューのメニューをVR空間の任意の位置に表示できるようになり、片手操作が可能になった。従来バージョンでは、メニューがコントローラーを持つ左手位置に表示され、右手のコントローラーで操作する必要があった。今回、片手での操作に対応したことで、これまで以上に手軽に利用可能となり、検証作業や仕様確認にかかる時間を削減できるとする。
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