VR/ARが描くモノづくりのミライ 特集

大容量3DモデルのVR検証ができるソリューションの最新バージョンを公開VRニュース

ラティス・テクノロジーは、現物と仮想のモデルを融合して、VR検証ができる「XVL Studio VR オプション」の最新バージョン「Ver.18.0b」を公開した。工具や設備を表す3Dモデルが、他の部品に干渉せずに動かせるかを検証できる。

» 2020年02月04日 13時00分 公開
[MONOist]

 ラティス・テクノロジーは2020年1月17日、点群(現物)と仮想のモデルを融合し、VR(仮想現実)検証ができる「XVL Studio VR オプション(XVL VR)」の最新バージョン「Ver.18.0b」をリリースした。価格は1ライセンス250万円で、初年度から発生する年間保守料金が50万円となっている(税別)。

 XVL VRは、大容量3DモデルをVR表示し、実機がなくても仮想検証ができるソリューションだ。新バージョンのXVL VR Ver.18.0bと、既存の設備や工場を3Dスキャナーで計測した点群データを3DデータフォーマットのXVLとして取り込んで活用できる「XVL Studio Hybrid」を組み合わせることにより、これまで実機がない状態では難しかったさまざまな検証が、仮想空間内で実施可能になる。

利用イメージ 「XVL VR Ver.18.0b」利用イメージ(クリックで拡大) 出典:ラティス・テクノロジー

 例えば、新しい設備を工場に搬入する場合、搬入時のトラブルを避けるために、その設備が作業者からどう見えるか、作業スペースが確保されているかといった点について十分に検証する必要がある。

 XVL VRを利用することで、現場に実際に搬入した場合の見え方や、作業スペースに十分な余裕があるかなどを作業者自身が確認して、動き、体験できるため、ディスプレイ上での検証では気付きにくい課題の検出に役立つ。

 XVL VR Ver.18.0bでは、工具や設備を表す3Dモデルが、他の部品に干渉せずに動かせるかを検証できる。干渉した場合、その位置をスナップショットとして保存できるので、関係者間での課題共有が容易になり、迅速な対策につながる。

 XVL VRは、VIVEおよびVIVE Proに対応し、VIVE READY PCで動作する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.